トラックの運転って難しそうで不安?そうでもないよ。むしろ運転しやすいって話。

こんにちは。歴史大好きバイカーのkickです。今日はトラックの運転についての話。
気が付けば僕も社会に出てから20年が経ちました。19歳で免許を取ってから
設備保全の仕事について、初めて運転したトラック。
僕は若かったので(普段からあまり深く物事を考えないので)勢いでその会社に応募して
入社しましたが、よく考えてから行動するみなさん(それが普通ですね)は色々な不安が
出てくると思います。例えば、
・ドライバーの仕事をしたいって思ってはいても、トラック運転したことないから不安・・。
・トラックって大きい車のイメージが強いから、細い道とか不安・・。
・事故を起こして物を壊しちゃったり、人を傷つけてしまわないかと不安・・。
こんなことが浮かんでくるのではないでしょうか。
実際はトラックの運転はそんなに難しくないですし、トラックは大きく見えますが、2tとか3tの
トラックならば、エルグランドやアルファードより、少し幅が広いかなー?ぐらいの感じです。
その根拠は、実際に僕が過去に乗っていたから。設備保全の時の高所作業車は2t車でした。
飲料メーカーで自動販売機に飲料を補充する職種では3t車でした。
どちらも普通車とそう変わらない車幅でしたね。
この記事では、これからドライバー業界に入ろうとしている人に対して、運転の面での
僕の経験からのアドバイスをしています。トラックは2t~3tを想定してお話ししていきます。
ちなみに運転経験は20年。無事故です。(ぶつけられたことはあります。)
この記事を読み終えると、、トラックの運転のコツと、安全に対しての意識、
事故らない運転の仕方やマインドセットが身につきます。
それでは、はじめていきましょう。
トラックの運転で不安な事
普通免許は持っているけどトラックの運転ってなると不安・・。
こんなことを感じる人は多いのではないでしょうか。運転をする仕事となると、
自分の仕事を時間内にこなさなければならず、
さらに周囲の状況にも気を配り、安全に運転する事にも注意を払わなければならないので、
経験が浅い人にはけっこうハードルが上がってしまいますよね。やる事多いな‥みたいな。
ここではそんなトラックの運転に関する不安を、少しでも解消していきましょう。
初心者が大体やる事故(物損)も記載していきます。
トラックの車幅
トラックは高さもあるので大きく見えますが、車幅は実際にはそんなに大きくないことが殆どです。
この記事では、2t~3tのトラックを想定して記事を書いています。
トラックにも種類はあり、ショート・ワイド・ワイドロングと言ったものがあります。
ワイド・ワイドロングはショートに比べて少し幅が広くできています。
僕の乗った2tや3tのトラックでは、そのほとんどが普通車の大きめのミニバンと同じくらい。
若しくはそれよりも少し幅が広いかなー?ぐらいでした。
2t、3tくらいなら大きさに圧倒されるほどではないです。落ち着いて、冷静に見てみてくださいね。
注意すべきはミラーです。特に助手席側のミラー。初心者の方は大体助手席側ミラーをぶつけたり、
擦ったり。注意を向けていればぶつけたり、擦ったりは防げることなので、適切なタイミングで注意を向けてくださいね。細い道での電柱や、家屋のでっぱりとか。
トラックはミラーが大きくて見やすい分、そういった危険性があります。
オーバーハング
トラックは長方形です。右左折時に荷台の最後尾は車線をはみ出ますし、駐停車していた場所からの
発進時も、ハンドルを右に一杯に切ると、助手席側の荷台最後尾は、左に振られます。
その位置にポールや、屋根の突出した部分があると、大体ぶつけます。
このように、右左折時や発進時に、ハンドルを切ると、荷台最後尾が振られることを
オーバーハングと言います。普通車とトラックの運転の大きな違いです。
この特性を知っておかないといずれ必ず事故を起こすことになるので頭に入れておいてください。
内輪差
内輪差とは、右左折する際に出来る軌道の差の事で、右左折する際の内側前輪の軌道と、内側の後輪の
軌道の差の事を言います。つまり、右左折する際に、前輪よりも後輪の方が内側を通過するというもの。普通車よりも、トラックや大型車のように、ホイールベース(前輪と後輪との中心の距離)が長い車ほど、軌道の差が大きくなります。
このことを知らないと、すぐに車を擦ったり、自転車や歩行者を巻き込んでしまう可能性があります。
物を壊すだけなら謝って直せばいいだけの話ですが、その対象が人となるとそうはいかないので、
人身事故だけは何としても起こさないようにしたいものです。
高さ
トラックと乗用車の大きな違いの一つでもある、高さ。荷物を積むために出来ているので、
トラックには荷室がついているので長いんです。コンビニや配送先で駐車する際に、この荷室の存在を意識せずに、そのまま車輪止めまで下がって駐車してしまうと、コンビニなんかではほぼ間違いなく看板に荷室がぶつかってしまいます。トラックは長いんだと頭に入れておきましょう。
また、自分の乗るトラックの車高を把握しておくことも大事です。トンネルとかで刺さってるトラック、見たことないですか?(笑)線路の下を抜けるためのちょっとしたトンネルみたいなのとかに荷台上部が引っかかって動けなくなったトラックとか見た事ありません?
トラックは乗用車に比べて高さもあるので、自分の乗るトラックの車高は確認しておきましょう。
車検証に記載してあります。また、トンネルには高さ制限があるので、トンネルに入る前に
標識をシッカリと確認して、自分のトラックが安全に通れる高さなのかを確認するためにも
自車の車高を確認して、頭に入れておくことは必要性大です。
バック
トラックでのバックは、慣れないとやっぱり怖いですよね。
トラックではルームミラーは使えないので、サイドミラーを見ながらバックする事となります。
バックモニターがついている車種であればバックしやすいんですけどね。
バックのコツは、バックする前に、後ろに障害物とかぶつかりそうな物や人がないかどうか
確認しておく事。そうすることでスムーズにバックの動作に入ることが出来ます。
確認したけど不安な時や、自身がないときはトラックを降りて確認する事です。
自家用車でもバックするときにサイドミラーでバックする習慣がついていると、トラックになっても
比較的楽にバックすることが出来るでしょう。練習の意味合いも込めて、自家用車でもサイドミラーでバックするようにしましょう。
事故の原因としても多いバック事故。原因は単純に確認不足です。
バックで事故を起こさないためにはどうしたらいいのか。答えは確認する事です。
トラックから降りて後ろに障害物や危険がないか目視で確認する。
別に恥ずかしい事ではないですよ。だって仕事しているときは運転のプロなんですから。
トラック運転のコツ
さて。今度はトラックの運転のコツをお話ししていきます。
トラックの運転は経験を積んで慣れるしかありません。
しかし、トラックは乗車位置が高いので視界は良いし、ミラーも大きいので左右の確認もしやすく、
とにかく運転しやすいので、すぐに慣れてくると思います。
運転していて楽しいというのもあります。そう思えれば上達は早いですよ。
「好きこそものの上手なれ」です。
車幅間隔
車幅間隔も同様に慣れるしかありません。最初は道路の白線を左右のミラーで見て、
どのくらいで道路の中央を走っているのかを確認しましょう。
そうしているうちに車幅の間隔が身につくはずです。
かもしれない運転で危険予測を
トラックは乗車位置が高いので視界が良いです。周囲に気を配って、あらかじめ危険そうなことを
探しておきましょう。例えば、「あの車急に車線変更して来そうだな」とか。
「子供がいきなり飛び出してくるかもしれない」とか。
あらかじめ起こりそうな危険を予測しておく、「かもしれない運転」は、事故や危険の防止に非常に役に立ちます。逆にこれが出来ていないと事故ります。
自家用車の運転をする場合でも、かもしれない運転を常に意識していると、運転の仕方が変わってきますよ。例えば対向車線が渋滞してるところを走るときに、横断歩道があってもスピードをそのままで
通過していく車とかよく見ますが、かもしれない運転が身についていると怖くてそんな事出来ません。
人が出てくるかもしれないですからね。そもそも対向車線が渋滞しているので対向車で横断歩道に渡ろうとしている歩行者がいるのかが見えない(=確認できない状態)です。
その状態で良くスピードも落とさずにそのまま進行できるなと。
かもしれない運転が身についていると、こういった考え方になります。
それでもたまに危ない!と思う瞬間に遭遇してしまう事があるので、注意して運転するに越したことは無いですね。
運転が苦手な人へのアドバイス
ここでは運転が苦手だなと言う方へのアドバイスを書いておきたいと思います。
僕は19歳で免許を取り、車を運転して20年が経ちました。ちなみに仕事でも運転をする仕事なので
ほぼ毎日運転していた事となります。違反回数は数回ありますが(3回くらいだったかな?)
事故は一度だけ、駐車場内でぶつけられた程度です。
僕の運転しているときの習慣とか、考えてることなど、記しておきますね。
運転において怖いという感覚はとても大事
あまり運転に慣れていない人は運転が怖いと感じる方も多いと思いますが、
その気持ちはホントにすごく大事です。ずっと大切に持っていてください。
運転なんて、車を動かすだけの話なので、はっきり言ってしまえば、「慣れ」です。
何度も何度も運転しているうちに慣れて、スムーズに運転できるようになります。
でもそうして慣れていくと、だんだんと運転することに対しての恐怖心が薄れていく物なんです。
この、「怖いな」と感じることは運転することにおいて、事故の防止にとても有用な感覚なので
いつまでも忘れずに持ち続けてください。
ちなみに僕も「何か今日は運転するの怖いな・・」と言う日が定期的にあります。
そんな日はいつもより注意して運転しますし、狭い道とかは行くのが怖いからといって、
通りません。多少時間はかかっても運転しやすい道で行きます。
右左折は気を付けて!
事故の中でも上位を占める右左折の事故。
左折するときはサイドミラーで左側の安全を確認しますが、左折する前、まだ直進しているうちに
前もって左側に歩行者がいないか、走ってる人がいないかとか、特に自転車の存在を確認しておきましょう。また、左折するときは上半身を前に動かしたりしてミラーを確認することで、サイドミラーの
死角を減らして、より確実に左側の安全を確認します。
そしてしっかりと減速して左折しましょう。不安があるなら、とまって確認すればいいんですよ。
右折するときは前方の車だけでなく、右折した先に歩行者や自転車がいないかも確認しておきましょう。バイクは基本的に先に行かせちゃいましょう。バイクは小さいので遠くに見えるし、距離がつかみにくいので、先に行かせてしまったほうが無難です。
指差確認は効果絶大
一旦停止の標識で、しっかりと車両を停止して周囲の安全を確認するとき、目視だけで確認するよりも、指でさして確認するほうが、何に対しての安全確認しているのかが具体的になるので
見落としなどがグッと減ります。横断歩道に歩行者がいないとか、左折時に巻き込みする危険はないかとか。様々な場面で指差確認は効果絶大です。事故を起こしたくない人指差確認を習慣にしておきましょう。
車間距離は少し余裕をもって
車の運転で「急」のつくものはしてはダメと言われています。
車間距離が短いと、何かあったときにすぐに「急」になってしまいます。
トラックはただでさえ大きく見えるので、車間距離が短いと、前の車は圧迫感を感じ、
煽られているように感じてしまう事もあります。
なにより運転は余裕をもってすることが安全に運転するコツです。
車間距離は多めに取っておいて損はないですよ。適正な距離をとりましょう。
まとめ
運転するうえでの注意点やコツなどを書いてきましたが、結論としては
「事故をおこさなければいい」ということに尽きます。
もちろん、もらい事故もあるので自分がいくら気を付けていてもどうしようもない部分もあるのですが、自分で周囲の状況に気を配り、意識して安全に運転するに越したことはありません。
止まるところはしっかりと止まり、安全確認が必要な所はしっかりと確認する。
ひとつひとつの小さな動作をシッカリとやる習慣がつけば、事故を起こす確率はグンと減ってくると
思います。小さなことを積み重ねていく事がポイントです。
余裕をもって運転して、楽しいカーライフを送ってくださいね。
それでは、また。