軍師の仕事 築城編

こんにちは。歴史大好きバイカーkickです。
あまりに暑い日が続いているからもう、ボウズにしちゃおっかなーなんて思って今日、
髪を切りに行ってきたんです。
髪を切る前はボウズで検索してカッコイイ外国人の方の写真とか、お洒落な坊主頭の人を見て、
テンション上がってボウズにしに行ってきたんですが・・。なんでだろ?
モデルの人や外国の人がやるとボウズはとってもお洒落でかっこいいのに・・。
僕がやると、どうしてもにじみ出る内山(君)感・・。(うちやまくん、ごめんなさい。)
なんか垢ぬけない感じで今イチ・・。
とちょっと落ち気味ですが、今日も元気に記事を書いていこうかと思います。
今日は軍師の仕事シリーズ続編、築城についての記事です。
築城に関する軍師の仕事

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敵の攻撃を防ぎ、他国を責める拠点となる城。場所の選定や縄張りのように、
技術的な要素から方位や日時などの呪術的な要素まで、
軍師にはそのすべての要素を取り仕切る能力が求められました。
城と言えば住居のようなイメージが湧くと思いますが、実際の所、城は軍事拠点です。
築城は建築家の仕事と思われがちですが、設計・築城には戦の知識無くして、優れた城は作れないのです。
城を設計することを縄張りといい、縄張りは設計図を描くような事務的な作業ではなく、
場所の選定から始まります。城は軍事施設なので適当な場所に作れば良いというようなものではなく、
地形や地勢、自然条件を熟知してそれらを駆使することが重要となります。
その、場所の選定一つでも軍師の知識と才覚が必要でした。
そして築城の方位や着工の日時・儀式など、呪術的要素の知識も求められました。
太田道灌の建城技術
建城家として功績を残す軍師と言えば、江戸城の原型を作ったとされる太田道灌。
子城(二の丸)、中城(本丸)、外城(三の丸)という、曲輪と呼ばれるスペースを
段層的に並べて、堀で区画した三段構えだった。「曲輪」間は飛び橋と呼ばれる橋で連結され、
有事には橋を落とせば中城への進軍を食い止められるというもの。
しかも中城は子城や外城よりも高い位置にあるので、高所から効率よく狙い撃つことが出来る。
のちに「道灌がかり」と呼ばれるこの縄張りこそ、軍師道灌の真骨頂でした。
また、江戸城の強さの秘密はその立地にあります。当時は高石垣が無く、
城壁を構築できなかったため、江戸湾に面した丘陵に建てることで城内外を遮断した。
こうすることによって断崖に囲まれた江戸城へは簡単には近づけなくなります。また、
海上交通の便もよく、江戸湾の海の幸を兵糧として確保できるという点も利点だった。
戦国末期に登場した築城名人 藤堂高虎の才覚

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戦国時代末期から数多くの名城を手掛けた高虎。
高虎は何度も主君を見限りながらも巧みな処世術で立身出世した人物だ。
裏を返せば、高虎はそれだけ有能な人だった。
高虎の築城術と言えば宇和島城の「空角の経始(あきかくのなわ)」の縄張りが語られます。
四角形平面と見せかけた五角形平面の設計のことで、敵が方形の縄張りと錯覚して攻めてきた場合、死角となった一辺から出撃できるもの。
死角の一辺は物資運搬口・有事の脱出口にもなった。
幕府の隠密が江戸に送った密書にも「四方の間、あわせて十四町」と記されていて、高虎の縄張りがいかに巧妙だったかを物語っている。
関ヶ原以降は徳川家康のもと、高虎の建築手腕は遺憾なく発揮される。
1602年に築城した今治城は敵を絶対に侵入させない厳重な桝型虎口。
鉄砲の射程距離を超えた広大な水堀。周囲に多聞櫓が建ち並ぶ城を発明した。
それまでの城の弱点をカバーする合理的で堅牢な城は数々の実践の経験をもとに開発され、
戦略・戦術に長けた高虎だからこそ考案できたものだった。
篠山城、膳所城、名古屋城など、大阪包囲網と呼ばれる豊臣牽制の為の城の普請は
ほぼ高虎の先導で、対大阪城の前線基地となる上野城の築城を一任された事からも、
高虎は軍師兼実行隊長として認められていた証拠と言えます。
まとめ
築城は住居を建てることとは違うので、建築家だけでは出来ない。城はあくまでも軍事施設なので、
軍師が戦略上有利になる場所を選定して、それに適した日時と方位を呪術や儀式を行って決定し、
軍師がすべてを取り仕切って指示を出し、築城に取り掛かるもの。
合戦の経験とそこから得た改善点。
それを改善して弱点を補うための知識と発想力が無ければ良い城は築けない。
江戸城の原型をつくった太田道灌も凄いなと思いましたが、四角形平面と見せかけた五角形平面の城を作った藤堂高虎の発想力に驚きました。しかも幕府の隠密まで錯覚して間違えてしまうとは・・。
本当に藤堂高虎は天才だったんだな。そりゃ主君も見限れるなと思いました。
僕も主君を見限れるくらいの能力を持ってみたいものです。難しいかと思われますが・・。
次回は兵站・陣城編です。お楽しみに。
それでは、また。
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